仕事の型

見てもらう → 行動してもらう → 結果 / 78項目を1つの型で説明する

1. 仕事の型

マーケの仕事は、突き詰めると3つしかない。

STEP 1 見てもらう 知らない人に こちらの存在を見せる STEP 2 行動してもらう 見た人に 何かをしてもらう STEP 3 結果 行動の積み上げが 目標になる やっている業務は全部、このどこかを担当している
SEO・広告・HP・集計・報告——すべての業務は、この3段階のどこかを担当しているだけ。業務の種類が違って見えても、構造は同じ。

2. 3段階の中身

STEP 1

見てもらう

問い:どうやって知らない人に届くか

こちらの存在を知らない就活生に、見てもらう段階。

手段どう見てもらうか
SEO検索したときに記事が出る
広告運用SNSのタイムラインに広告が出る
サービスHPサービス名で検索したときにHPが出る
SNS運用投稿がタイムラインに流れる(現在停止中)
この段階で見る数字

PV / UU / Imp — 何人に見てもらえたか

STEP 2

行動してもらう

問い:見た人に、次に何をしてもらうか

見ただけでは何も起きない。次の行動をしてもらって初めて、こちらから接点が持てる。

見た ──→ クリックした ──→ LPを読んだ ──→ 登録した │ ここで初めて連絡先が手に入る ↓ DMが電話できる
この段階で見る数字

クリック数 / LP到達 / LINE追加 / 個人情報登録数

なぜ段階が複数あるか

いきなり「登録してください」では誰も登録しない。見た → 興味を持った → 詳しく読んだ → 登録したと、少しずつ行動が重くなる。だから途中で何人落ちたかを見る必要がある。

STEP 3

結果 = 目標

問い:行動の積み上げが目標に届いているか

行動してもらった数が積み上がったものが、そのまま目標になる。

マーケ部の最終KPI

個人情報登録数

その先は DM が電話し、サービス利用につながる。マーケが責任を持つのは登録数まで。

数の向こうにいる人

登録数 +1 は、就活に困っている大学3・4年生が1人、自分に合う企業に出会う機会を得たということ。

3. 業務がどこに当たるか

研修資料に列挙した業務を、3段階のどこを担当しているかで並べ直す。業務の名前ではなく、役割で見る。

列挙した業務 78項目 見てもらう 記事執筆 / 広告入稿 キーワード調査 など 行動してもらう 導線設計 / LP改善 バナー配置 など 結果を見る 数値集計 / レポート 目標設定 など 78個の別々の作業ではなく、3つの役割に分かれているだけ どの業務も「自分はどこを担当しているか」で意味が決まる
項目を暗記するのではなく、いま自分がどの段階を触っているかで判断できるようになる。

SEO 22項目

段階該当する業務
見てもらうキーワード調査 / 記事テーマの選定 / 記事構成案 / 年間・月間の記事計画 / 記事の執筆 / 編集・校正 / 画像・図版 / CMS入稿 / 外注ライター管理 / 既存記事のリライト / 検索順位チェック / インデックス監視 / 内部リンク整理 / 表示速度・技術改善 / 構造化データ・メタタグの管理
行動してもらう記事内の広告バナー作成 / バナーの配置・差し替え / 記事からLPへの導線設計 / LINE追加導線の設置 / 診断コンテンツの企画・制作
結果を見るPV・UU・登録数の集計 / 数値レポート
ここで見えること

SEO 22項目のうち 15項目が「見てもらう」に集中している。記事を書く作業が大半で、「行動してもらう」は5項目しかない。

登録数が伸びないとき、記事をもっと書く(見てもらうを増やす)判断になりやすいが、薄いのは行動してもらう側かもしれない——という視点が、この並べ方で初めて見える。

広告運用 23項目

未照合

広告23項目は実態との照合が未了。やっていない項目が混ざっている可能性がある(研修資料の付録に記載)。

段階該当する業務
見てもらう媒体ごとの予算配分 / ターゲティング設計 / キャンペーン構成の設計 / 訴求軸の設計 / 広告画像の作成 / 広告動画の作成 / 広告文の作成 / 広告アカウントへの入稿 / 配信面・配信設定の調整 / 入札・予算の日次調整 / 停止・再開の判断
行動してもらうクリエイティブの差し替え・追加 / インスタントフォームの作成・編集 / 疲弊したクリエイティブの入れ替え / LP・インスタントフォームの改善
結果を見る計測タグ・ピクセルの設置 / コンバージョン計測の設定 / 計測が正しく動いているかの確認 / 媒体別・キャンペーン別の数値確認 / 消化金額・CPAの管理 / レポート作成・共有
その他媒体担当者とのやり取り / 請求処理

横断業務 19項目

横断業務は、3段階そのものではなく「型を回すための業務」にあたる。

役割該当する業務
結果を見る全チャネル横断の数値集計 / 全体レポートの作成 / BI・ダッシュボードの更新・保守 / データ基盤の保守
次を決める月次・四半期の目標設定 / 施策の企画立案 / 予算管理 / メンバーへの指示・進捗確認
伝える部内定例MTG / 経営層への報告 / DM部門との連携 / 他部門とのやり取り
体制を保つメンバー育成 / 採用面接 / 外注管理 / ツール管理 / 新システム構築 / 他部門依頼対応 / 突発対応

4. なぜこの順番か

項目から入る(いまの資料) 型から入る 78個の業務が並んでいる 見てもらう → 行動してもらう → 結果 の3つだけ 全部を覚えようとする 各業務を型に当てはめる 載っていない業務で止まる 載っていない業務も 型のどこかに置いて判断できる
78項目はいま分かっている業務の一覧にすぎない。実際には載っていない業務が必ず出る。型があれば、そのとき自分で位置づけられる。
型から入ると何が変わるか
覚える量78項目 → 3段階+適用例
未知の業務止まる → 型のどこかに置いて判断できる
改善の起点どこを直すか分からない → どの段階が薄いかで分かる
Whyの書き方業務ごとに個別に考える → 型の中の位置から自動的に決まる

型があれば、各業務の Why は「型のどこを担当しているか」で決まる。
78個ぶん個別に考える必要がなくなる。

5. 資料をどう組み直すか

既存の研修資料は、この型が第4章のSEO説明の中に埋まっている。上位の型として出ていない。

いまの構成 組み直し後 1〜3章 会社・組織 4章 マーケの担当範囲 (型はこの中に埋まっている) 5章 日々の業務 6章 業務の考え方 7章 使用用語 1〜3章 会社・組織 新 仕事の型(3段階) 4章 型の適用例 各業務が型のどこを担当するか 5章 日々の業務 6章 業務の考え方 7章 使用用語 既存の章は消さない。型を1つ手前に足すだけ
既存の章は削らない。第4章の手前に「仕事の型」を置き、第4章はその適用例として読ませる。

6. 決めること

いま決まっていること
  • 後任者に渡すのは「判断できる材料」(一覧ではない)
  • 標準書の形式は What + Why + 急所 + 更新履歴
  • 仕事の型=見てもらう / 行動してもらう / 結果 の3段階
この資料で確認してほしいこと

第3節の割り当て(どの業務がどの段階か)はこちらの判断で振り分けたもの。特に次の2点は判断が分かれる。

  • 広告の「入札・予算の日次調整」 — 見てもらう側に入れたが、行動してもらう側の調整でもある
  • 広告の「計測タグ設置」 — 結果を見る側に入れたが、準備作業とも言える